骨董・アンティークそしてジャポニスム散策 
 
Mme.Chiyoko 

   No.1   

ジャポニスムクラブ&NYパーティーヘご招待
備前長船の日本刀

備前陶芸美術館と桂又三郎

モリシゲの漆ジャパン工場見学
京橋・日本橋古美術店めぐり
明治美術 by 田邊哲人先生

ジャポニスム・クラブ&ガラ・パーティー 
NYにジャポニスム・クラブ設立される!?  


ニューヨーク大学(NYU)アンティーク講座で知り合った日本人マダムで、美術・建築関係ジャーナリストであるマクドナルド由美さんが、このたび、NYでジャポニスムクラブを設立されました。設立者は、他に、アンティーク専門家であり、NYUの講師のルイーズ・デベニシュ、台湾奇美美術館アメリカ代表、アートコレクターのシャイニング・ソン。

クラブでは、専門家によるジャポニスムについてのレクチャーやミーティング、ジャポニスムコレクション・建築などの見学、そしてパーティーなど企画されているそうです。これらのイベントの会場は、毎回その雰囲気にあう歴史的建築やNY及びその近郊の個人宅が予定されているそうで、こちらも必見ですね。

このHPでも随時イベントのご案内をしたいと思いますので、興味を持たれた方は、ぜひご参加くださいませ。


さて、まずは素敵なお披露目のイベント、ガラ・パーティーのお知らせです。

ジャポニスム・ガラ
    ニューヨーク黄金時代とジャポニスムの夜会のご案内です。

    秋のひと晩、NY黄金時代の紳士淑女となって、ジャポニスムにひたってみませんか?

    11月15日夜、マンハッタンのグラマシー・パークにあるナショナル・アート・クラブにて、ファッショナブルなジャポニスム・パーティーが計画されています。
    会場となるこの建物は、19世紀ニューヨークのギルデド・エイジ(黄金時代)と、ジャポニスムのすばらしい見本といえる由緒あるもので、豪華で凝った和洋折衷のつくりは圧巻です。

    当日は、この建物内のアートコレクションの紹介や、ジャポニスムについてのレクチャー、またジャポニスム2000(現代のジャポニスム)の展示など予定されているとか。

    詳しい招待状は、追ってこのHPを通して皆様にお届けいたします。どうぞお楽しみに。

ランタン・パーティー(日本趣味夜会)

    マクドナルド邸にて、プールを囲んだお庭に、ランタンを飾ったジャポニスムの雰囲気のなかでの、 カジュアルなパーティーがこの夏に行われたそうです。ご自宅の一部をジャポニスムテイストに改装されたり、仏像などオリエンタルアートもコレクションされているマクドナルド家、どんなパーティーだったのでしょうか? 地元コネチカット州ウエストポート(有名な住宅地ですよね!)の新聞にも紹介されたとか。また、この様子は写真が届いたら、皆さまにご紹介しますね。

    (おすすめの雑誌: 

    雑誌”太陽”:  連載 ”黄金のスタイル:NY社交界と芸術家たち” 海野弘

    NY黄金時代について、現在面白い連載です。
    黄金時代を感じる建物や当時の様子をちょっと見てみませんか?)

京橋・日本橋古美術店めぐり  

訪問日:2000年7月

骨董学院の夏の講座から、1日コースの古美術店めぐりに、参加しました。講師の飯田太一先生は、古美術歴48年、研究のためいろいろ蒐集なさっているとのことです。今年5〜7月の国立博物館・平成の寄贈品展では、先生が寄贈された北宋11世紀(磁州窯)の白釉双鹿文枕が展示されていましたね。

さて、京橋日本橋界隈の古美術店ときくと、一流どころで、私には敷居が高く、今回初体験です。美術館と違い、店内はそんなに広くはなく、ショーケースにも数十点ほど飾ってあるだけなのですが、どこからか、次々と箱に入った名品や大物が出てきます。おかげでとてもいい勉強になりました。奥には、噂に聞く顧客用の応接室があり、ここで見せてもらえるようになると一人前とか。。

さて、このツアーに参加された皆様、やはり骨董好きでお目が高く、探していらしたものと出会われた方は、次々と、お買い上げです。 私ですか? もちろん、目の保養だけで大満足でした。

訪問したお店:

古美術後藤眞趣堂、繭山龍泉堂、古美術奈々八、古美術去来、侘助、壺中居


日本橋の高島屋付近から京橋の間に古美術店街があります


古美術後藤眞趣堂


不言堂


不言堂


古美術去来


古美術去来


古美術去来


侘助


繭山龍泉堂


古美術奈々八


古美術奈々八


古美術奈々八


付近の画廊


付近のギャラリー


付近の画廊


付近の古美術店
仏像が飾られています

     

明治美術 BY 田邊哲人先生  

2000年6〜7月

骨董学院の今期の講座、”空白の明治”より。

今期は、前回ご紹介しました”真葛(宮川)香山研究”に加え、”空白の明治”という明治美術に関するクラスをとっています。講師は、同じく明治美術コレクターの田邊先生です。

授業には、毎回先生のコレクションを持ってきてくださるのですが、真葛コレクションのみならず、明治もの全般の名品を本当にたくさんお持ちで、驚くばかりです。”これは、この間、あの展覧会にだしていたもので、、、”と、図録と実物を見比べながらお話を聞いたりするのですが、実物は大抵図録の写真のイメージよりもかなり大きなものが多く、また驚きます。

明治美術は短い期間でしたが、そのスケールと奥深さはなかなかです。また世界で存在感があり、日本の景気や好みの変化だけで、価値が左右されるものではないとか。特に初期の万博に出品されたようなものは、すばらしいのひとことです。

さて、このクラスでは、明治期にはじまる近代陶磁器、明治の5窯(東京・横浜、瀬戸、京都、伊万里地方、薩摩)の流れを追っていきます。テキストにはいろんな図録を使いますが、おすすめは”万国博覧会と近代陶芸の黎明”展の図録です。この展覧会では、明治の5窯を歴史順にみることができ、初心者にもわかりやすいものです。図録の最初には、先生所蔵の東京錦窯 晴圃画 の花瓶が掲載されていますが、この東京錦窯が、明治6年のウィーン万博にむけて、明治政府が国策ではじめて作った窯だそうです。ここから、東京瓢池園へと移っていき、またその他東京にはゴットフリートワグネルの旭焼、井上良斎など、横浜には、真葛(宮川)香山も窯をもちます。

次回は、東京横浜以外の窯のお話とのことで、楽しみにしています。

さて、”万国博覧会と近代陶芸の黎明”は、

京都国立近代美術館にて    2000年11月28日〜2001年1月28日
(愛知県陶磁資料館は終了)

よろしければ、秋の京都で、明治美術をどうぞ。  

そして、雑誌    ”陶磁郎 No.14(色絵百花繚乱)、明治陶磁器特集もおすすめです。
田邊先生の真葛(宮川)香山コレクションからの素晴らしい壺、ほか明治陶磁器の美しい写真がご覧になれます。

備前陶芸美術館と桂又三郎

訪問日:2000年8月


館内の展示物


桂又三郎文庫


桂又三郎の著作

岡山県備前陶芸美術館では、古備前から現代ものの展示および人間国宝コーナーがあり、備前焼の流れがわかります。古備前名品のなかには、江戸時代に作られた彩色備前や、白備前があり、私は初めて目にしました。いわゆる備前焼のイメージとはまったく違い、繊細で優美な印象です。

この美術館には、桂又三郎文庫があります。備前焼研究の第一人者で、窯印で時代を判明し鑑定する方法の基礎を築かれたとか。たしかに骨董のクラスでも時々名前を耳にしました。文庫内には、貴重で膨大な研究資料が残されているそうです。

モリシゲの漆ジャパン工場見学  

訪問日:2000年8月

公式HP: http://www.morishige-furniture.co.jp/


モリシゲ本社

木工工場の煙突

数寄屋シリーズの蘭水

私の好きなジャポニスム風デザインの漆塗り家具メーカーMORISHIGEの本社工場を訪れる機会がありました。
本社ショールームは渋谷・代官山のショールームのその数倍の規模があり、また、実際に工場の中で木が乾燥・裁断・彫刻されている様子や、工房での漆塗りおよび工芸作業の様子を見学できます。さすがに、複雑な漆塗りの過程を実際に見ると漆塗りの家具が数十〜数百万もするのかがわかるような気がしました。

皆さんも高松においでの際は、工場見学してみてはいかがでしょうか?

(本社高松や渋谷・代官山ショールームには、漆塗りの器や砥部焼の器など、モダンなジャポニスムテイストの小物もそろっていて、こちらもお手ごろでなかなか素敵ですよ。)

     

備前長船の日本刀  

訪問日:2000年8月


床の間に飾られた刀


刀の銘


磨かれた刀

お盆に岡山の主人の実家に帰省しましたが、この機会に先祖伝来の日本刀の数々を義父に見せてもらいました。土地柄、殆どが備前長船とのこと。また、日本刀は、古刀・新刀・新々刀と時代区分されているそうで、ひとつづつ例を見せてもらいながら説明してもらい、私も初めて日本刀に興味を持ちました。

また、新たに日本刀についても骨董学院で学びたいと思っています。

 

HOMEへ    次号へ

 

ヒット カウンタ