骨董・アンティークそしてジャポニスム散策
Mme.Chiyoko
No.6
桜散策(1):御殿山から高輪・白金へ
散策日:2003年4月
原美術館先の桜並木
(鈍翁・益田孝邸の跡地)
御殿山ヒルズと日本庭園
(原六郎邸の跡地)江戸時代より桜の名所の1つといわれる御殿山、原美術館先の坂道沿いの桜並木は、瓦の塀がかつてのお屋敷街を忍ばせます。坂を下ると御殿山ヒルズ、併設された庭園も都会とは思えない静けさで木漏れ日の中を散策できます。カルチュラルな雰囲気の年配のご夫婦や、ベビーカー姿も麦藁帽子&サングラス&シックな装いでおしゃれな近隣住人らしき女性、若いカップルと、あまり人出は多くないけれど、なぜか素敵な人々が歩いていらっしゃいます。
散策の楽しみは、いろいろな発見、素敵な人たちの発見もいろいろ参考になります。
御殿山ヒルズをぬけると、目の前には三菱開東閣、そして、高輪プリンスへと歩きます。古地図を片手に江戸時代〜昭和初期のこのあたりの様子を想像しながら歩くのも楽しみです。本当に財閥や皇族・侯爵の方々の邸宅ばかりだったのですね。
高輪プリンス 貴賓館
(旧竹田宮邸)
赤坂迎賓館と同じく
片山東熊の設計です
オブジェのあるプールと満開の桜
品川駅前は品川プリンスホテルに新しいタワーが出来て話題となりましたが、私のお気に入りは元宮様の洋館(貴賓館)と日本庭園が美しい高輪プリンスホテルです。いつもは静かな庭園ですが、桜の季節のせいか賑わっていましたが、それでも落ち着いた雰囲気に変りはありません。
東禅寺 三重塔さて、高輪プリンスを出て、細い石段を下ると、幕末にイギリス公使館として使われた東禅寺へ。ホテルの賑わいから一転して、三重塔と1本の桜の木、美しく厳かな雰囲気です。
港区東芝クラブ
(旧朝吹邸)
ヴォーリズ設計の洋館と桜
石垣が続きますさらに坂を登って、現在東芝高輪クラブとなっている旧朝吹邸の洋館前へ。白い洋館に玄関前の桜の木が美しいコントラストをなしています。この洋館のある桂坂の両脇には、年月を感じさせる高い石垣が続き、またかつてのお屋敷街に思いをはせます。
明治学院大学の洋館と桜
この桂坂を今度は白金の方へ向かうと、明治学院大学の洋館と桜の大木の美しい景色がぱっと目に飛び込んできます。そしてその先は、八芳園の純和風へ。高輪・白金は、和と洋の歴史的建造物や風景を交互に楽しめるところです。
そして、時間と体力があれば、その先の庭園美術館へ。または、取り壊しになった旧正田邸のある池田山邸宅地の散策へも足をのばせば、充実の散策コースですね。
散策日:2003年4月
|
御殿山に並ぶ江戸の花見の名所といえば隅田川堤の桜、こちらも見逃すわけにはいきません。そこで浜松町の日の出桟橋から浅草まで水上バスに乗ることにしました。何度もこの水上バスには乗っていますが、桜の季節ははじめて。通常のコースよりも、桜が多い桜橋近くまで船が出るため、隅田川沿いの桜をゆっくり見ることができました。ホテルやお寺の桜とは違い、桜の木の本数がとても多く、お花見宴会もあちらこちらで。。
ちょうど夕暮れになったので、川向こうにあるアサヒビール本社ビルにあるレストランアラスカへ。レトロな散策にふさわしい日本の洋食を、ゆったりとしたテーブルで、高層ビルから隅田川の桜、浅草寺、遠くは新宿ビル群などをながめながら楽しみことができます。行き届いたサービスと落ち着いた雰囲気でおすすめポイントです。
このHPへのリンクは自由です。
ご意見・ご感想がありましたら feedback@e−sansaku.comまでお便りください。Copyright (C) 2000-2006 Mme.Chiyoko / e-sansaku.com All rights reserved