あこがれのホテル・旅館めぐり 
  Mme.Chiyoko 

   No.1   

日光金谷ホテル 万平ホテル 蓬莱&ヴィラ・デル・ソル

日光金谷ホテル

 訪問日:2000年7月

公式HP: http://www.kanayahotel.co.jp


庭から見た別館


天皇陛下も宿泊されました


柱にある鶏の彫刻


別館入口にあるレリーフ


宿泊した部屋


ふすまのような窓


心が落ち着く風景です

日光金谷ホテルは、日本最古のリゾートホテル。緑を背景に、高台にある明治時代の面影を残す、和洋折衷の建物で、静かに歴史を感じながら、過ごせる場所でお気に入りです。

今年も7月初め、結婚記念日の旅行に、日光金谷ホテルと軽井沢万平ホテルへクラシックホテルめぐりをしてまいりました。ちなみに、日光金谷ホテルでは、アニバーサリープランを利用。これは、記念日前後に宿泊すると利用できるプランで、お部屋の料金が"半額"になりお得です。

前回は数年前のお正月に宿泊しましたが、雪がちらつくなか、ミンクやフォックスのロングコートをなびかせてさっそうと歩く常連のマダム達を見ていると、まるで海外のリゾート地にきているかのようでした。(久しぶりの毛皮のロングコート軍団にNYの冬の町を懐かしく思い出しました。)また、夜にはみかんをほおばりながら、宿泊されているみなさんとのゲーム大会や、クラシックなダイニングホールでのお雑煮は、冬のクラシックリゾートスタイルを感じることができました。

さて、今回は、7月、初夏のクラシックリゾートにトライです。昭和初期に建てられた別館のお部屋に宿泊してみました。前回は本館のお部屋だったのですが、別館は外観はより和風なイメージ、日光彫りが施されていたり、凝ったつくりです。内部は、やはり和洋折衷で、お部屋は本館より少し広めで、窓からの眺めはすばらしく、落ち着いた印象です。静かに座っていると、そばを流れる川の音がきこえ、爽やかです。本館の廊下には、過去の資料や写真がいろいろ展示されていて、なかにはヘレンケラーのサインもあり、よくみると彼女の部屋番号が私達のものと同じでした。もしかしたらヘレンケラーが宿泊した部屋かもしれないと思うと、不思議な気持ちになりました。


ヘレン・ケラー女史の署名


エドワード王子(ウィンザー公)の署名

 

日光東照宮へは歩いてすぐ。いつ見てもあの豪華絢爛な東照宮には見とれてしまいます。ご朱印もいただき、レトロな旅は軽井沢へと続きます。

追記: 中禅寺金谷ホテル

実は金谷ホテルのアニバーサリープランを使うのは2度目で、数年前の結婚記念日には、このプランで中禅寺金谷ホテルに宿泊しました。7月初めはまだシーズン前だったせいか、人も少なく静かでしたが、建物は、すでに新しく建て変わった後で、明治の面影がないのが少し残念でした。

ところで中禅寺金谷ホテルに温泉があるのはご存知ですか?ホテルから少し離れた山小屋の中にあるのですが、お湯は足元がまったく見えないほど完全に白濁した本格的な温泉です。宿泊客以外も利用できるので皆様も是非おためしください。

 

万平ホテル

訪問日:2000年7月

公式HP: http://www.avis.ne.jp/~mampei/index.htm

 


格天井のメインダイニング


ロビーの本棚にはChristie'sが!


碓氷館の客室


軽井沢彫りの箪笥

ご存知の方も多いかと思いますが、日光金谷ホテル、富士屋ホテル、軽井沢万平ホテル、奈良ホテル、東京ステーションホテル、そしてホテルニューグランドは、”クラシックホテルの仲間たち”のメンバーで、1冊のパンフレットに紹介されています。(Web上でも見ることができますが)クラシックホテルファンの私は、このパンフレットを見ていると、ついまだ行っていないホテルにも出かけてみたくなり、今回初めて軽井沢万平ホテルで宿泊です。

こちらは、高台にある日光金谷ホテルとはまた違い、森の中にたたずむクラシックリゾートホテルですね。やはり人気の軽井沢にあるせいか、昼間は人通りも多くにぎやかな感じです。ロビーの暖炉と、ダイニングホールの格天井とステンドグラスが印象的です。

さて、万平ホテルでは、ミーハーな私、最近よく宣伝されていた碓氷館プランなるものを利用しました。なんでもこの碓氷館は、昭和初期に建てられた別館で、今回取り壊され、改装されることになったとか。。アンティーク愛好家の私としては、最後にオリジナルの姿を見ておこうと思い、このお部屋に泊まることにしました。お部屋は本当にレトロで、窓のすぐ外には木立がせまっていて、当時の避暑地ライフがイメージできますが、やはりそろそろお直しも必要のようです。

ダイニングやバーには、近くの別荘族の方々もいらっしゃるようで、これもまた日光とは違った華やかな雰囲気です。

蓬莱 & ヴィラ・デル・ソル

訪問日:1999年12月

 


蓬莱の客室から見える
海の景色


ヴィラ・デル・ソルの庭園から
見える海の風景

 

クラシックホテルファンでもありますが、日本の文化と歴史を感じる旅館もいいですよね。実は年末に、熱海・伊豆山にある150年以上の伝統をもつ老舗旅館・蓬莱で過ごす機会がありました。

宿泊したのは下の建物の部屋で、一昔前にはどこにでもあった簡素な印象の和室なのですが、縁側がすべてガラス戸になっており、松の彼方に熱海の海が見えました。熱海といっても、ここ伊豆山からの景色は創業時の江戸時代からほとんど変わっていないのではと思わせるほど、日本的な落ち着いた風景です。これが本来の熱海の風景だったのでしょうね。でも、仲居さんの話では、上の建物の部屋からの景色はもっと素晴らしいようです。

さて、料理です。女将の直筆・印のある紙の上に一品ずつ出されのは、こちらも伝統的な和食で派手なところはありません。でも、素材を選んで丁寧に作られていることを感じさせてくれます。私達への食器には九谷焼の須田青華が使われていました。

”走り湯”と呼ばれる蓬莱の大浴場には、なんと風呂番さん(男性)がいて、彼の前でお風呂に入るのはかなり抵抗がありました。女性の入浴時間帯は女性の風呂番さんにしていただきたいものです。

翌日、女将さんに頼んで、蓬莱別館のヴィラ・デル・ソルでコーヒーを頂きました。こちらの建物は100年前に麻布飯倉に紀州徳川公爵によって建てられた日本最初の西洋式個人図書館で、のちに大磯邸宅として移転された洋館です。家具類なども当時のままに修復されています。

コーヒーを頂いた後にサンルームから芝生の庭に出てエンジェルの石像越しに真っ青な海を見ると、スペイン海岸の景色を見てるかのように錯覚しました。同じ海なのに、本館からの景色と別館からの景色がここまで違って見えるとは不思議ですよね。

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