あこがれのホテル・旅館めぐり 
  Mme.Chiyoko 

   No.2 

あさば

 訪問日:2000年12月


明治時代に深川富岡八幡宮から移築された堂々たる正門


正門の扉にあるレリーフ


玄関


お部屋の準備ができるまで
サロンで待ちます。


南欧風のモダンなサロンでは
コーヒーなども頂けます。


深川富岡八幡宮から移築された能舞台。
あさばの主役です。


館内には、アンティークが飾られています。


椅子も美術館のように並べてあります。


蕎麦猪口が一輪挿しとして使われていました


一輪挿しが飾られた床の間


窓が大きく、部屋のどこからでも景色が眺められます。


清潔感あふれる洗面台

 

昨年末は、以前から行きたかった旅館の一つ”あさば”に宿泊することにしました。それまで何回か予約の電話をかけたことがあったのですが、いつも満室で断られ、その人気の高さをつくづく思い知らされていたので、今回もだめ?と思っていたのですが、あっさりと予約することができました。シーズンオフの平日だったためかもしれません。

修善寺駅からタクシーで5分ほど、すれ違いも難しい修善寺の町並みの中の、あさばの堂々たる正門前に到着です。到着と同時に玄関からサッと出迎えてくれるのは、高級ホテルのようです。玄関に入ると、反対側は一面ガラス張りで、主役の能舞台が見えます。

まず、サロンに通され、そば茶を飲みながら能舞台を眺めていると、担当の仲居さんがいらして部屋に案内して頂けます。

館内は、歴史のある和風の建物のインテリアを基本として、一部がモダンにアレンジされた和の空間で、全て掃除が行き届き、すっきりした美を感じました。私達の部屋は2階だったのですが、窓が部屋全面に近いほど大きくとられており、暖かい日差しが差込み、美しい庭園・竹林の景色が目にしみいるように思われました。縁側には椅子セットなどはなく、カーテン類も昼間は完全に視界から隠されるようになっているところに、美に対するこだわりが感じられます。

さて、温泉ではお風呂が重要なのですが、あさばは内風呂が素晴らしく、私は結局内風呂しか入りませんでした。(外が寒くて露天風呂を遠慮したのも理由ですが)清潔に掃除された内風呂で、柚子を浮かべて一人で温泉につかるのも、他人に一切邪魔されず、日常ストレスの癒しにはぴったりです。

能は年に数回しか催されていませんが、過去の舞台を部屋のビデオにて鑑賞することができます。能だけではなく、フラメンコやオペラもあり、私達はフラメンコのビデオを見ながらお食事をとりました。

お料理は、メインは天城しゃものたたき鍋でしたが、私は穴子寿司に使われていた修善寺産の黒米が気に入ってしまいました。(後でお土産に数袋購入しました)また、ワインリストも用意してくださいましたが、やはり和食には日本酒ということで、修善寺の地酒を頼みますと、片口に入れて出てきました。

宿泊されている方は、比較的年齢の若いカップルが多く見受けられました。あさばが若い女性に人気がある理由を考えますと、一番はまず掃除が行き届いていて清潔であること、そして日本の伝統に加え、ホテル的な要素も多く取り入れられていることが上げられると思います。さらに、係りの女性方も皆やさしく親切で、緊張することがないことも大きな理由かもしれません。

前回ご紹介した蓬莱とは、ホテル的要素の取り入れ方の違いがいろいろと感じられました。皆様も両方共に宿泊する機会がありましたら、比較されると面白いかもしれませんね。

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