あこがれのホテル・旅館めぐり 
  Mme.Chiyoko 

   No.5

ザ・ブセナテラス

 訪問日:2002年10月


宝石のように美しい
まさにアクアマリン色の海


海を眺めての朝食です


落ち着いた室内

初めての沖縄旅行のホテルには、やはり、ザ・ブセナテラスにしました。10月末という泳ぐには遅いオフシーズンの旅行でしたが、普段の忙しさをすっかり忘れ去ることができました。

那覇で首里城を見学した後、すっかり夕暮れになってホテルに到着し、テラスでウェルカムドリンクを飲みながらチェックインを行っていると、下のプールサイドからのサックス演奏が辺りに鳴り響き渡り、その素晴らしい雰囲気に私はすぐに感激です。

実はこの日は私の誕生日。ディナーはメインダイニングのファヌアンで、シャンパンの乾杯でお祝いです。コンチネンタル料理のレストランとのことですが、内容はほぼフランス料理で味も確かで、雰囲気も十分です。都会のレストランにはない広々とした空間を久々に楽しむことができました。近くの室内プールからの音が騒がしい時もありましたが、それもリゾートホテルらしいと言えないこともないでしょう。

食事の後は、ホテル内の散策です。ショッピングアーケードでは、沖縄サミット夕食会の位置皿を製作された小橋川清正氏の作品を発見。沖縄の瓦に似た赤色が気に入って湯のみを購入することにしました。ショッピングを堪能した後は、ライブラリへ。落ち着いたライブラリは、まるでアマンホテルのようでしたが、さすがに仏像はありませんでした(全般的にバリ島のリゾートホテルをよく研究しているようです)。ライブラリは沖縄、特に名護に関する本も多く、写真集などを見ながら沖縄の歴史に想いを馳せたのでした。


小橋川清正氏のコーナー


夜のライブラリは静かでした

さて、翌日は再びメインダイニングのファヌアンで海を眺めながらの朝食をとり、部瀬名岬の散策に出かけました。岬の先端には、あの沖縄サミット会場となった万国津梁館があります。ここだけはホテルの施設ではなく沖縄県の所有する会議場で、会議の無い日は内部の見学が可能です。一番広い会議棟に入り、ロビーに来た途端、息をのむほど美しい沖縄の海が目一杯に広がり、思わず感動してしまいました。建物の内部は細部にいたるまで品の良さが感じられ、都会によくあるただ豪華なだけの建築物とはまったく違います。

この品の良い建物と、美しい景色の中、首脳達は何を話し合ったのでしょうか。サミットの記録ビデオを見た後は、レセプション棟にある喫茶コーナーで、そんなことを考えたのでした。


万国津梁館の車寄せ

8カ国首脳はこの場所で
並んで記念撮影をしました

美しい海を見渡せる
会議棟ロビー

ラウンジ棟内部

各国首脳の色紙が飾られていました

首脳達により記念植樹された松

さて、ホテルはプライベートビーチやプールでの様々なアクアスポーツを提供していますが、水着になるにはちょっと肌寒い日でしたので、せめてグラスボートには乗ることにしました。それほど期待せずに乗船したのですが、ボートがちょっと動いただけで、まるで水族館並みの大量の魚が現れてびっくり。しかも、南国らしく、青い魚、赤い魚など本物の熱帯魚が乱舞する光景が見られて、沖縄の海をそれなりに満喫できました。

その日はドライブなどで過ごしたのですが、午後は雨となり、夕方のサックス演奏はありませんでした。雨なのでホテル建物内のステーキレストランに行くと、団体客の予約があり満席とのこと。でも、プロ意識のあるスタッフは岬先端にある別館のシーフードレストランを私達に紹介し、すぐに予約確認の電話とフロントにバスの手配連絡を手際良く行いました。このようなきびきびした行動を見ると私達も嬉しくなります。

バスにゴトゴト揺られて着いたレストラン、ランブルフィッシュはちょっと変わったシーフードレストランです。メニューにあるのは調理方法だけ、素材となる魚や野菜はお客が直接選ぶのです。見たこともないお魚もあり、店員のおにいさんにアドバイスも頂いて、昼間にグラスボートで見た青い魚(イラブチ)のタイ風唐揚げにすることに。一体あの青い魚はどんな味がするのでしょうか?

しばらくして見事に盛り付けされて料理が運ばれてきました。でも青い色は加熱するとなくなっているようです。早速頂いたのですが、今まで食べたタイ風唐揚げの中でも美味なものでした。


グラスボートでは驚くほど
沢山の熱帯魚達に遭遇


夕食では、グラスボートで見た
青い魚(イラブチ)にトライ!


イラブチのタイ風から揚げです。
本当に美味でした。

私達はオフシーズンのしかも天気の余りよくない中での宿泊でしたが、それでも沖縄のリゾートを満喫することができました。テラス構造の建物のせいか防音性が気になりましたが、フロントに伝えるとすぐに最上階で両隣が空いている部屋に代えて頂くことができました。オフシーズンだから出来たこととは思いますが、ある意味3部屋を独占したようなもので、以後とても気分よく過ごすことができました。フロントの方には大変感謝しています。

マリンスポーツを満喫することが目的である若い人なら全く気にならないレベルと思うのですが、もしも静寂さを求めるのならば、チェックインの時に予めフロントに相談しておくのがよいでしょう。優しいスタッフの方がいろいろと手を回していただけると思います。

でも予算がたっぷりあるならば、最初からコテージに宿泊するのが一番ですよね!

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