マダムチヨコの
海外散策
No. 1
イギリス ロンドン周辺
(2003年7月)
Bond Streetは宝石コレクターの聖地?
眩いばかりに大粒ダイヤが並ぶGRAFFのショーウィンドウ
宝石好きの私、一度はロンドンの宝石街へ行きたいと思っていました。辿り着いたOld Bond Streetは、モダンな高層ビルが立ち並ぶニューヨークの5番街とは違い、落ち着いた歴史ある建物が並ぶビクトリアンの町並みです。
しかし、各ジュエラーのウィンドウを眺めて気づくことは、NY以上に豪華で高額なハイジュエリーが溢れんばかりに並んでいることです。何カラットもある大ぶりのダイヤモンドジュエリーや、アンティークのティアラなど、NYではなかなかウィンドウでは目にすることのないものばかりです。これは、きっと、イギリスの貴族をはじめ、アラブの石油王達からの需要があるからなのでしょうね。
落ち着いた静かな通りの佇まいと、その趣のあるウィンドウから煌びやかな輝きを放つ宝石類の組み合わせからは、イギリスらしい上品さが感じられました。
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おなじみのティファニーも、ロンドンに来ると、まったく雰囲気が変りますね。
アメリカのTiffany&Coも |
New Yorkとはかなり雰囲気が 異なりますね |
Old Bond StとPiccadillyの角には あのDeBeersもあります |
LVMHのファッションを とりいれたモダンな店内 |
ボンドストリートの隣には様々な高級品を扱う店が並ぶバーリントンアーケードがあり、こちらの散策も楽しめます。
隣のBurlington Arcadeにも 多くのアンティークショップがあります |
右も左もアンティークジュエリーの店 |
世界最大のダイヤ Cullinanとご対面
ロンドン塔内のJewel House
ロンドン塔のジュエルハウスに、世界最大のダイヤモンド、カリナンがあります。
1905年に南アフリカのプレミア鉱山で発見された史上最大の宝石品質ダイアモンドは、当日鉱山を訪れていた会長の名前にちなんでカリナンと命名されました。カリナンは原石のままイギリス王エドワード7世に献上され、1908年にヨゼフ・アッシャーにより9個の大きな宝石と96個の小さな宝石に分割されました。
9個の大きな宝石にはカリナンI、カリナンUと通し番号がつけられており、カリナンI(530.20ct)は王笏(the Sovereign's Sceptre with Cross and the Sovereign's Orb)に、カリナンU(317.40ct)は英国王冠(the Imperial State Crown)に取り付けられました。
なお、ジュエルハウスには、インドの伝説のダイアモンドであるコ・イ・ヌール(Koh-i-nur)が埋め込まれたメアリー王妃の王冠もあります。
これらの貴重な宝石類をジュエルハウスでは間近に見ることができます。とは言っても、動く歩道からなので立ち止まってみることはできません。でも、一瞬でも見ることができれば、驚嘆すること間違いなし!
ジュエルハウスの隣にはデビアス社協賛による実物大レプリカを使ってのカリナンのカットに関する展示がありますので、こちらも宝石好きの人は見逃さないで下さいね。
ところで、カリナン分割の時にできた小さなダイアモンドの中には行方がわからないものも多数あるそうです。もしかすると、いつの日か、皆さんの指にはまる時が来るかも!
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