マダムチヨコの
海外散策 

No. 3

韓国 ソウル市内
(200510月)


王宮を訪ねて
(昌徳宮と景福宮)

2005年は日本では残暑が厳しく紅葉を楽しむことができませんでしたが、私達は幸いソウルの紅葉を楽しむことが出来ました。10月下旬、日本より気温は少し低く、朝晩は10度前後になりますが、この日は日中の青空がとても美しく、最初に訪れた世界遺産の昌徳宮(チャンドックン)は、青空に王宮の赤や緑の彩色、庭園の紅葉が幻想的な景色で、静かな庭園はまるで王朝時代に散策しているかと錯覚して、息をのむような雰囲気です。

ここは日本の梨本宮家から李家に嫁いだ方子(まさこ)妃が晩年を過ごした場所でもあります。


昌徳宮の秘苑(ヒウォン)と
呼ばれる庭園


紅葉の中に佇む暎花堂

次に訪れた景福宮(キョンボックン)はさらに規模が大きいのですが、日本統治時代に建てられた総督府を撤去して復元したとのことで、その不幸な歴史にちょっぴり申し訳ない気分となります。

ここでは古式ゆかしい衣装を用いた守門将交代式が行われており、韓国王室文化に接することが出来ます.


景福宮と白岳山


武官達が颯爽と歩いています

王宮ではありませんが、南山コル韓屋村にも訪れてみました。ここは、貴族の邸宅が移築されています。王宮のような派手さはないものの、高貴な雰囲気がそこはかとなく漂います。ペ・ヨンジュン主演の<スキャンダル>の一部はここで撮影されたとのことで、韓流ファンの私としては身近に感じられました。


韓屋村

 


三清洞(サムチョンドン)

王宮の後は、王宮からほど近い、三清洞地域を散策しました。まずは、あの冬のソナタのロケ地となった高校前まで。正門前には、自宅が撮影場所となった家の方が、おみやげを販売しながら、親切に説明をしてくださいました。


冬のソナタ撮影地との
日本語看板が
設置されていました

高校を見ながら、坂道を登っていくと、伝統家屋が立ち並び、その中には、美術館になっていたり、カフェになっていたりと、まるで京都の街中を歩いているようです。


<ユジンの家>の前からは
韓屋の建ち並ぶ風景が見られます


韓屋のカフェで一休み

 

偶然とおりがかった伝統家屋から、アメリカ人らしきグループが出てきたので、何かなと立ち止まると、入るようにすすめられました。そこは、まだオープンしたばかりの伝統工芸、韓国刺繍の美術館でした。中では、刺繍の人間国宝の女性(韓常洙ハン・サンスーさん)自ら、流暢な日本語で案内してくださいました。歴史ある刺繍工芸の品々の美しさ、品のある色彩に感動しました。日本橋の高島屋でも展覧会を行ったとのことで、カタログまで頂き、感激です。出口にあった芳名帖に記帳したところ、ずらっと並ぶ海外からの美術館関係者の名前にも驚かされました。


伝統美に触れられる刺繍博物館

三清洞のあたりは(北村とも呼ばれるそうですが)は、伝統とモダンが共存する世界でも貴重な町。ここの散策は私にとっては、一生に残る思い出となりそうです。できるだけ近いうちに再び散策できる機会を作りたいと思っています。


Leeum, Samsung Museum of Art

歴史の韓国を見学した後は、モダン韓国を代表する美術館、リウム美術館へ出かけました。リウムという名前はサムソン財閥のオーナーの名前に由来しており、オープンしたてで韓国でも話題の美術館らしく、海外からの美術館関係者がここでも多く見られました。

ただし、残念ながら、中の展示品を見るには事前の予約が絶対に必要とのことで、今回は建物とその雰囲気を味わうだけでしたが、王宮とは全く違う、モダン韓国の感性を楽しむことができました。


リウムのエントランス


館内のギフトショップでモダンな
携帯ストラップを見つけました

折角なのでギフトショップではちょっとモダンな携帯ストラップを購入しましたが、ホテルに戻った後に、ロビーでリウムのギフトコーナーを見つけてビックリ。そう言えば、新羅ホテルもサムソン系列でしたね。異なるデザインのストラップを追加で購入しておきました。


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