[1998/11/2]

マダムの散策     

 [第4回] 鑑定団岩崎氏vs,骨董学院細矢先生、平和島骨董まつり


今回は日本最大?の骨董市、平和島骨董まつりを訪ねてみました。

 規模はNYC最大のトリプル・ピア・エキスポ (Madam's lounge #5を参照)の ピア一つぐらいですが、入場無料なのは大きな魅力です。ちなみに、大抵のNYCでの アンティークフェアでは$10ぐらいの入場料が必要でした。

Mme.Chiyoko


鑑定団岩崎氏 VS 骨董学院 細矢先生

さて、私の今秋のコースは まずはあの”なんでも鑑定団”の岩崎先生による ”西洋アンティークの魅力”からはじめました。 これまで受けていたNY大学の講座や 青山にある骨董学院などはアカデミックな内容が 中心となっていたのですが、 今回は先生のキャラクターも手伝ってか、 また一味違って、業界裏話など 実戦的な内容となっていました。
驚いたことに授業の後半には 生徒の皆様がいろいろなコレクションを 持ってこられていてそれを鑑定するのですが。。。 本当にコレクターの方はアンティークが好きなんですね! そしていろんなものをお持ちです!

平和島骨董祭

Tokyo Antique News 平和島骨董まつり英語版ポスター
このポスターを見ると、まるでNYのアンティークフェアかと 思ってしまいますね。 外国人の方たちにも人気の平和島。 知り合いの外国人金融ディーラー氏も 毎回熱心に足を運ぶそうで、今回はなんと、階段箪笥をお買い上げ! とても満足そうでしたよ。

この日本最大の骨董まつりは3ヶ月おきに開かれており、次回は12月18〜20日です。

看板 会場の東京流通センター入口 骨董まつりにて 骨董まつりにて

アンティークボタン in New York

アンティークボタンをご覧になったことはありますか? マンハッタンはアッパー・イーストサイドに このアンティークボタン専門店があるそうです。 先日NYへ行っていた知り合いから このお店のコレクションを集めた本を 見せてもらい、その美しさに心を奪われました。 18世紀から20世紀に作られたものを、 時代別に集められているのですが、 18世紀エナメル製、ポンパドールピンクやブルーの いかにもロココデザインのもの、象牙に彫刻されたもの、 アールヌーボーの銀製、イタリアのモザイク製、 その種類の多さ、そして 精密さ、美しさには本当に驚きました。 また、当時のダイヤやルビーなどの宝石でデザインされたものなど、 アンティークジュエリーのブローチかと思うほどの ゴージャスさです。
中には、輸出用に作られたものだと思うのですが、 日本の薩摩焼や蒔絵でできたものもあり、 ジャポネスリーファンの私は、すっかり気に入りました。 18世紀にこれらのボタンはもっとも多く作られたようですが、 コレクションされはじめたのは1930年代からだそうです。
アンティークは、家具や食器、ジュエリーのみならず、 こんな小さなボタンにも歴史と芸術を感じることができるのかと 思うと、ますます楽しくなりますね。

NYへ行かれた際はぜひお店へ。 そして、それまでは、この美しい本でゆっくり鑑賞されてはいかが?

お勧め本:"Tender Buttons"by Diana Epstein, Millicent Safro


Netsuke とアメリカ

以前にも登場しているNYUのクラスメートYさん (楽長次郎の獅子瓦らしきものを発見された方です!)から NY便りが届きました。 今夏は、アンティークテキスタイルの講座を、 そして秋からは、”Netsuke-根付”の講座をとることになったようです。 講師は、権威ある全米根付協会会長とのことで、 根付コレクターの多いアメリカ、 この講座も人気のようで今後のクラスの展開を 知らせてもらうことを楽しみにしています。

 


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