Madam's lounge

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No.14[1998/1/25版] (第1章最終回)

こんにちは 皆様新年いかがお過ごしでしょうか?
しばらくご無沙汰してしまい、 皆様にご心配をおかけしました。 実は主人の帰任が突然決まり、年末に私も帰国したのです。
大変慌ただしい帰国でしたが、途中 ヨーロッパへ立ち寄り念願のダイアナ妃の追悼を 行いました。 無事帰国後は久しぶりの日本を懐かしく思い、 また変化に興味深々の毎日を過ごしております。

今回はMadam's Lounge第1章の最終回の特別編として パリ・ロンドンの ダイアナ妃追悼およびアンティークの旅の様子を ご紹介しますね。 なお、過去1年間の私のニューヨークの話題をご覧になりたい方は バックナンバーをご覧ください。

 
ハロッズの地下に置かれていた
ダイアナとドディの祭壇

冬のパリにて

11月末のパリは暖冬のNYよりも寒く、街は冷たい感じがしました。 直前までニューヨークにいた私達には、パリの人々に アメリカ人のようなフレンドリーさがないのも 少し残念でした。パリに住む機会があれば、 印象はまた変わるのでしょうけど。

  1. ダイアナ妃追悼

    パリの寒空の中、宿泊したインターコンチネンタルホテルの近くの ホテル・リッツ、そして地下鉄でダイアナ妃の最期の場所となった アルマ橋を訪ねました。

  2. 美術館

    ルーブル博物館以外にもパリには数々の美術館があります。 今回はNYUのアンティークのクラスで教えられた 美術館を訪ねてみました。

    • Musee Nissim de Camondo 入口

      モンソー公園近くにあり、貴族の家を 再現したもの美術館だそうです。 調度品はもちろんルイ王朝様式家具で、 フランス人の見学者であふれていました。

    • Musee Jacquemart Andre
      おなじくモンソー公園近く。 イタリア・ルネッサンスと18世紀フランスの 美術品があると聞いたのですが、午前中は 閉まっていため結局行く機会を逃してしまいました。

    • Musee Carnavalet
      マレ地区にある パリの街の歴史と変遷がわかる美術館です。 ここも元貴族の館ですが、パリ庶民の 質素な調度品も多く展示されています。 もちろんルイ14世、15世、16世様式の 代表的な家具も揃っています。

曇空のロンドンにて

今にも泣き出しそうな天気の中、ロンドンタクシーに 乗って出かけました。NYやパリのタクシーと違って、 紳士の国の運転手の方は丁寧で信頼できます。
  1. ダイアナ妃追悼

    ケンジントン宮殿にて バッキンガム宮殿にて
    ウェストミンスター寺院
    の外観
    ウェストミンスター寺院
    の入口

    葬儀の時に道路を埋め尽くした花束はもう既になく、 ケンジントン宮殿では、静かに門に1束の花束が置かれていただけ でした。 一方バッキンガム宮殿やウェストミンスター寺院はいつものように 観光客であふれており、ダイアナ妃のことは既に過去のこと となったようです。 私は寺院の祭壇の前で妃のご冥福を心からお祈りしました。

  2. オークションハウス、アンティークショップ

    サザビーズ、クリスティーズの本拠地は、近代的なビルに あるNYの支店とは違い、歴史を感じさせる建物に あり、よりいっそう貫禄を感じました。 NYとの違いは、どちらも入口近くに過去のカタログが 種類豊富、ジャンル別に安価で売られており、アンティーク趣味の人や 勉強中の学生達が次々と買っていました。 サザビーズにはイギリスらしくティールームもあり、 お土産用の紅茶やシャンパンもありました。 やはりオークションは、ティーとシャンパンを飲みながら 優雅にエンジョイするものなのですね。


  3. 美術館

    大英博物館、ビクトリア&アルバート・ミュージアム そして、インテリアの歴史のクラスで使用した本、 "History of Interior Design and Furniture"の 表紙になっていたSir John Soane's Museumなどを 見学してきました。

    • Sir John Soane's Museum
      入口の外観 入口

      建築家ジョン・ソーン卿が集めたありとあらゆる物(骨格標本まであります!) が所狭しと並べてあります。本の表紙となった部屋は 思ったよりも小さかったのですが、 大小の凸面鏡が数多く埋め込まれ、とても不思議な感じが印象に残ります。



最後に

ニューヨークのカルチャー情報を私なりに 毎月報告してきたMadam's Loungeですが、 今回でひとまずお休みです。 1年ほどの連載でしたが、 ここまでやってこれたのも 皆様からの励ましのお便りのおかげです。 東京でもアンティークジュエリー講座やソムリエスクールなど、 いろいろと面白そうなものがありますので、機会がありましたら また皆様にご報告いたします。 ご愛読ありがとうございました。


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