Madam's lounge

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[1997/01/01版]

ごあいさつ


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あけましておめでとうございます。 ニューヨークは雪も降らず暖かいホリディシーズンです。 私はNew Jerseyに住む専業主婦なので、普段はNew York Cityにお買い物三昧の暮らしをしています。 と正直には主人に言えないので、大学でアンティークの授業をとったり、料理の講習会にも行っています。
今月は、これらのカルチュラルなお話!


アンティークの授業


日本でも、いまは骨董ブーム(というより”お宝ブーム?”)のようですが、ご存知のように アメリカではいつの時代でもflea market(蚤の市)から高級なアンティークギャラリーや オークションハウスに至るまで人々のアンティークの興味は尽きないようです。 ケーブルTVでもオークションの実況中継をしたり、蚤の市で見つけたガラクタ?をいかに 活用するかを紹介する番組(Home & Garden TVやDiscovery Channel)があります。

ところで、私はParsons School of DesignNYUの二つの大学のアンティークの授業をとっています。 アンティークの授業というと、暇なマダム達の溜まり場と思われるかもしれませんが(それは あたってないとは言えないですが)、真剣にプロを目指している人もいます。特に私がNYUでとった 鑑定士(appraiser)の講義は、既に実際にアンティーク業界で働いている人も多く参加していました。 私が以前持っていた鑑定士のイメージは美術館やオークションハウスで働くというものでしたが、 これはトップレベルの人たちで、多くの鑑定士は、一般の人たちが家財保険を掛けるときや、 遺産相続、そして離婚手続きなどで資産の評価を決定する際に関わるようです。

もちろん優雅なマダム達はご自分のコレクションを増やしていく際の参考にするために レクチャーを聞いているようですけど。

さて、New York Cityでは授業の参考になるものがいろいろあります。まずはオークションハウス。 授業で英国家具を学んでいたときにSotheby'sChristie'sのImportant English furnitureのオークションに 初めて行きました。 もう皆様ご存知かもしれませんが、オークションハウスは誰でも自由に出入りできます。 オークションの前の展示期間には、私には購入できなさそうな高級品でも 手にとって観察することさえ可能です。(家具は持てませんが。。)

実際のオークションでは、まず会場に入る前に、ランジェリーデザイナーのNatoriがその一族を お連れになっているだけで、私はのけぞっちゃいましたが、椅子に座るとさらに落着かなくなりました。 というのも、金額が一秒毎に跳ね上がり($表示だけではピンと来なくても しっかり円表示もありますので、その金額の高さはよくわかります)、臆病な私は、おちおち 鼻もかいていらない状態(だって、手をあげたと間違われたら一大事!)で、1時間座っていただけで 興奮で汗びっしょり状態でした。

周りは、私のような見物人から、業者の人までいろいろですが、品物が競り落とされる度に、 皆さんは手慣れた感じで金額などをメモに書き込んでいました。 実際に競り落とす人達は、一般のコレクターが3分の1ぐらいで、後は業者関係の人たちが 何品かまとめて買いしてました。きっと調度品を揃えていたのでしょう。

今のところ私の買えるものといえば、カタログぐらいですが、$20から$40ぐらいで カラーで説明も豊富で競り落とし前のestimate価格も載っています。 もっとも実際の競り落とし価格は、ものによってはこの数倍から数十倍になります。 この日は、一番安かったもので$1500ぐらいでしたので、私でもその気になれば買えないということも ありませんが、一番高かったものは数百万ドルぐらいしてました。

その後も私は時々オークションハウスに出入りしていますが、たまに自分の持ち物をオークションに かけるために来ている人を見ることがあります。この前私がカタログを見ていたら、 横のマダムが英国訛りの米語?で、ちっちゃい置物のコレクションを売りたいと係員に話し掛けて いました。思わず、その展開を見守ってしまいましたが、係員はその内容や年代をさっと聞いた後、 ”それならばアーケードの担当者に連絡してください”と言いました。 私はよくわからないのですが、どうも、品物のランクによって担当セクションが異なるようなのです。 分室に相当するSotheby's ArcadeやChristie's Eastは、比較的手ごろなものを扱っているようです。 これについて詳しい方は私にメールをください。


ワインのお話

秋も深まりホリディシーズンが近づくと、ワインの季節です。日本でも、ソムリエ田崎さんの おかげでブームのようですね。New YorkではScarsdaleのワイン屋zachysでソムリエかなり広江さんが 頑張っておられるようです。(かなりさんは、”かなり”広告に出ています。)

さて、ワイン好きの私達夫婦は、New SchoolのWine Tasting Courseの一つであるWine for Dummies のクラスをとりました。Dummiesシリーズといえば、 コンピュータの解説書とばかし思っていましたが、最近はMozart for DummiesのようなCDが出たり、 いろんな分野で出版されているようです。 このクラスは、この本の著者である、Mary Ewing-MulliganとEd McCarthyの夫婦が直接講師となり 十本のシャンペンやワインをテイスティングしました。

Maryさんは、何とMaster of Wineという称号をお持ちですが、夫婦で漫才のような解説をして 頂きました。場所はManhattan MidtownのChinese RestaurantのJimmy Sungs(王朝)のバンケットルームで チーズとクラッカーをかじりながら、目の前におかれた数々のワインをテイスティングした後は ちょっとほろよい加減になってしまいました。

講義の後は、著書にしっかりサインしてもらい、彼らの横のテーブルで中華料理もエンジョイし、 その日はニューヨークらしい夜を過ごすことが出来ました。


今月のリンク

 Wine for Dummiesに出ていたワイン関連のホームページ 

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