今年のニューヨークは暖冬です。それでも先月の中旬は-20C近くまで下がった
時もありました。その時はハドソン川もところどころ凍ってしまい、
マンハッタンへ向かうフェリーも砕氷船のように氷を割りながら進むのですが、
そのギシギシと軋む音は、私を十分に不安にさせたものでした。
でも、その後は雪よりも雨のことが多いぐらい。今回は、このような天気の中で
出かけたアンティークオークションやコンサートのお話です。
私は食器に関心があったのでいろいろ見たのですが、気に入ったデザインのお皿は 70枚!セット(12人用かな)ということで、残念ながらあきらめました。 出ていた食器の銘柄は、土地柄か、ティファニー(あの宝石店の)が、ヨーロッパのメーカーに発注したものが多く目につきました。(裏のマークを見ると、 メーカーと、ティファニー社のマークが両方ついています。)
一旦外に出て、今度は右側の入口に入ると今度は一転変わって中はロフト風。 ここはTreasure Auctionsと名づけられていて一言で言えばがらくた!の オークションです。例えば古いソニーのテレビ(評価額は$5) とか、誰が買うのでしょうと言うものばかり。でも、マニアの人には 宝の山なのかもしれません。
高級感たっぷりの1、2階と比べるとちょっとシンプルな3階にarcade auctionのexhibitionがあったのですが、ここは宝石を物色中のマダム達の熱気で一杯です。 私も端から端までじっくりと見て、気になったものは出してもらって 実際に指につけてみました。この辺り、宝石店よりも気軽です。だって、 その日は絶対に買えないのですから。
さて、ここに出ていた宝石がどうしても気になってしまった私。 値段の調査も兼ねて、実際にオークションに出てみることにしました。 会場は、展示されていた所と同じ3階です。 集まっていたのは80人ぐらいで、二人連れのマダム達や業者らしい男の人、 また、一人で来ていた女性の方、初老のご夫婦等いろいろです。 宝石はとっても小さいですから、部屋の正面中央に大きなテレビがあり、 オークションされる順番ごとにその品々が映し出されます。 最初の4点ぐらいは、評価額は$1000〜3000ぐらいで、私には比較的御買い得な 価格に思えたのですが、買い手がまったく現れず流れてしまいました。 でも、その後は活気付き、次々と評価額の1.5倍程度の額で競り落とされて いきました。人気のあるものは、会場の人に加え、Absentee Bids(不在投票の ようなもの)やTelephone Bidsも多く出されていて盛り上がっていました。 やっぱり一番人気はダイヤ!Antiqueものの大粒ダイヤが$20,000以上で競り落と されていました。ただし、ここはArcadeですから、本当に高価な宝石類は Magnificent JewelryやImportant Jewelryとして、また別に2階の大きな会場で オークションがあるのですよ!
Christie'sのEast(Sotheby'sのArcadeに相当) もだいたいSotheby'sと同時期にJewelryのオークションを行っていますので、 近いうちに何か手に入れたいと思っています。
このホームページの Appraise it yourself のコーナーでは、自分の鑑定眼を試すことができます。 鑑定に自信のあるあなたなら、何かもらえるかも知れませんよ。
intermissionの後、Avery Fisher Hallに響き渡る拍手の中から出てきたメータおじさんは 昔に比べるとしわが増えてきたようですが、あの踊るような指揮は見てるだけで 楽しいですね。でも、ズボンはしわだらけ。近くからみると、こんなことまで 見えてしまいました。