Madam's lounge

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No.4[1997/02/16版]

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今年のニューヨークは暖冬です。それでも先月の中旬は-20C近くまで下がった 時もありました。その時はハドソン川もところどころ凍ってしまい、 マンハッタンへ向かうフェリーも砕氷船のように氷を割りながら進むのですが、 そのギシギシと軋む音は、私を十分に不安にさせたものでした。
でも、その後は雪よりも雨のことが多いぐらい。今回は、このような天気の中で 出かけたアンティークオークションやコンサートのお話です。


William Doyle GalleriesのEXHIBITION

左側の入口(高級品がある側) 右側の入口(がらくた?ばっかり)

前回ご紹介したWilliam Doyle Galleries - Auctioneers & Appraisers のEXHIBITIONに行ってきました。
Galleryには2つ入口があり、まず左の方に入りました。 今回は、Fine Funiture, Decorations & Paintingsのオークションに出される品々 の展示会です。 ここには番号だけが張られた家具や食器が所狭しに置かれていて、 予想以上に多くの人達が真剣なまなざしでそれぞれの品を吟味していました。 New Yorkの人たちのAntiqueの人気は本当に高いんですね。

私は食器に関心があったのでいろいろ見たのですが、気に入ったデザインのお皿は 70枚!セット(12人用かな)ということで、残念ながらあきらめました。 出ていた食器の銘柄は、土地柄か、ティファニー(あの宝石店の)が、ヨーロッパのメーカーに発注したものが多く目につきました。(裏のマークを見ると、 メーカーと、ティファニー社のマークが両方ついています。)

一旦外に出て、今度は右側の入口に入ると今度は一転変わって中はロフト風。 ここはTreasure Auctionsと名づけられていて一言で言えばがらくた!の オークションです。例えば古いソニーのテレビ(評価額は$5) とか、誰が買うのでしょうと言うものばかり。でも、マニアの人には 宝の山なのかもしれません。


Sotheby'sのarcade auction

ビルの垂れ幕(ハンマーの絵に注目!) Sotheby'sの入口

William Doyle Galleriesの後は、今度はSotheby's のexhibitionです。以前、arcade auctionの意味がわからないと書きましたが、 Sotheby'sのホームページをよく読めば、ちゃんと説明がありました。 やはり、評価額が$500ぐらいから$20000ぐらいのものが、arcadeに出されるそうです。 ということで、今回のお目当ては jewelryのarcade auctionです。

高級感たっぷりの1、2階と比べるとちょっとシンプルな3階にarcade auctionのexhibitionがあったのですが、ここは宝石を物色中のマダム達の熱気で一杯です。 私も端から端までじっくりと見て、気になったものは出してもらって 実際に指につけてみました。この辺り、宝石店よりも気軽です。だって、 その日は絶対に買えないのですから。

さて、ここに出ていた宝石がどうしても気になってしまった私。 値段の調査も兼ねて、実際にオークションに出てみることにしました。 会場は、展示されていた所と同じ3階です。 集まっていたのは80人ぐらいで、二人連れのマダム達や業者らしい男の人、 また、一人で来ていた女性の方、初老のご夫婦等いろいろです。 宝石はとっても小さいですから、部屋の正面中央に大きなテレビがあり、 オークションされる順番ごとにその品々が映し出されます。 最初の4点ぐらいは、評価額は$1000〜3000ぐらいで、私には比較的御買い得な 価格に思えたのですが、買い手がまったく現れず流れてしまいました。 でも、その後は活気付き、次々と評価額の1.5倍程度の額で競り落とされて いきました。人気のあるものは、会場の人に加え、Absentee Bids(不在投票の ようなもの)やTelephone Bidsも多く出されていて盛り上がっていました。 やっぱり一番人気はダイヤ!Antiqueものの大粒ダイヤが$20,000以上で競り落と されていました。ただし、ここはArcadeですから、本当に高価な宝石類は Magnificent JewelryやImportant Jewelryとして、また別に2階の大きな会場で オークションがあるのですよ!

Christie'sのEast(Sotheby'sのArcadeに相当) もだいたいSotheby'sと同時期にJewelryのオークションを行っていますので、 近いうちに何か手に入れたいと思っています。


TV番組 "Antiques Roadshow"

今週のSunday NY Timesにも詳しく出ていましたが、 PBSの今年の新番組 Antiques Roadshowは、 私が毎週楽しみに見ている番組です。 内容は、全米のいろいろな会場でのお宝鑑定の中継といったところです。 日本のこの手の番組と比較して、娯楽要素よりも視聴者に正しい知識を 提供しようと心がけているように感じられます。

このホームページの Appraise it yourself のコーナーでは、自分の鑑定眼を試すことができます。 鑑定に自信のあるあなたなら、何かもらえるかも知れませんよ。


ズービン・メータのコンサート

ちょっと前になりますが、リンカーンセンターのズービン・メータ指揮の New Yorkフィルのコンサートに 行ってきました。本当はMidoriとの共演が見たかったのですが、さすがに3日前では 売り切れていて、まだ席のあると言われた土曜日昼のcasual concertを予約しました。 電話で予約する時、"As front as possible!"と言ったのですが、今回は何と一番前! 指揮台とは2mぐらいの距離です。

intermissionの後、Avery Fisher Hallに響き渡る拍手の中から出てきたメータおじさんは 昔に比べるとしわが増えてきたようですが、あの踊るような指揮は見てるだけで 楽しいですね。でも、ズボンはしわだらけ。近くからみると、こんなことまで 見えてしまいました。


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