Madam's lounge

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No.6[1997/04/13版]

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つい最近まで雪が降っていたと思っていたら、アメリカはもうサマータイムが 始まりました。サマータイムは4月の始めから10月の終わりまで続きますので、 一年の半分以上はサマータイムということになります。梅雨のないNYでは確かに 冬と夏との間に2週間ほどの春と秋があるというのが実感ですし、もちろん、 家にいながら1時間の時差ぼけを克服しなければならないのでから、 これでいいのでしょうね。

さて、一年を通してNYCでは毎週のごとく何かのパレードがあります。 有名なものでは、10月のMacy'sThanksgiving Dayのパレード(人形をかたどった巨大な風船が飛びます)、 3月のEasterのパレード(皆お花の帽子を被って歩きます)がありますが、 今年は6月14日(土)の夜にDisneyが Electrical Paradeを5th Avenueで行うという大きな広告がNY Timesに出ていました. どうやら42nd Streetで新しくオープンするミュージカルのプロモーションの様 ですが、その夜マンハッタンが大渋滞するのは間違いなし。 子供と同一視されることを嫌うアメリカ人は、日本人のように大人になっても ディズニーが好きと言うことはありませんが、きっと自分の子供が見たいと 言うからという口実でいそいそと出かけることでしょう。

ところで、私は今アンティークの授業の宿題を山のようにかかえて、 本やコンピュータと格闘している毎日です。 でも、宿題が終わったら........?
これから予定されているPamela Harrimanのオークションや ダイアナ妃のドレスオークションなどの予約したカタログが届くのを 今は楽しみにしています。


アンティークの授業 その3


ハプスブルク博士:

前回ファベルジェの授業の講師である Dr.Geza von Habsburg のご紹介をしましたが、博士は単にこの世界の権威であるだけではなく、本当に あのハプスブルク家の人でオーストリア皇帝の直系の子孫(Archduke)と知ったのは、 恥ずかしながら ファベルジェのホームページでの 博士の紹介を 読んでからでした。どうやら、正式に博士を呼ぶ時は、 "His Royal and Imperial Highness" と呼ばなければならないようで、 これはチャールズ皇太子やダイアナ妃とほとんど同じ称号です。

ミーハーな私は授業の終了後、早速博士の著書にサインをして頂きました (感激です)。これも私の貴重なお宝となることでしょう。

To Chiyoko, Geza von Habsburg

下の写真はハプスブルグ博士の授業で行った A La Vieille Russie の店の概観とショーウィンドウの展示です。
授業では、ファベルジェの作品をはじめ、18世紀のフランス製の gold boxやsnuff box(かぎたばこ入れ)という高価な品を次々と手にとり、 本物とはどのようなものか、刻印されているメーカー名の判別方法などを 教えていただきました。

世が世なら皇帝になられるはずだったハプスブルク博士ですが、 本当に楽しそうに私達といっしょになってルーペを手にして下さいました。

店の概観 店の概観 ショーウィンドウ

ギャラリー巡り (クリスティーズで朝食を!):

さて4月からまた新たなクラスが始まりました。 1つは、"Grand Tour; New York's Finest Galleries" というタイトルのとおり、毎回NY市内で格式の高い (私には敷居の高い!)アンティーク・ギャラリーを訪問し 有名なディーラーの方々から実際においてある品々を手に 直接お話をして頂くというものです。

先週はクリスティーズ の役員室で朝食をいただき、 今展示中の20世紀アメリカアートについて 説明を受けました。ちょうど当日はあの"Magnificent Jewerly" のオークションが行われており、クラスのなかには授業を 欠席して!そちらへ参加されたマダムもいらっしゃいました。

これまで訪れたその他のギャラリーは、

米国宝石学会にて真珠の鑑定:

マンハッタンのミッドタウンにはDiamond Streetという 宝石街があります。この一角にある GIA(米国宝石学会) で行われた真珠の鑑定のクラスをとりました。 朝9時〜5時まで、講義のあと実際にルーペを手に 真珠の鑑定をするのですが、なかなか細かく鑑別するのは 難しいものでした。

Bach at the Beacon

配られたパンフレット 出演はWendy Carlos, Jacques Loussierなど

Broadway+74th Stにあるビーコンシアターは、ポップ・ロック・フュージョン系の 有名ミュージャンの演奏が良くあるところです。 先日ここで行われたバッハ(英語ではバークと発音)のイベント "Bach at the Becon"に行ってきました。バッハは、クラシックのみならず ジャズや現代音楽の世界でも好んで演奏されますが、このイベントは カリフォルニアを代表するワイナリー Robert Mondavi Winary が主催で、私達の行った初日には、クラシックからAnthony Newman、 ジャズから"Play Bach"のJacques Loussier、 そして現代音楽から"Switched on Bach"の Wendy Carlosが 出演と豪華なキャストです。 しかも、オープニングにはGiuliani市長の挨拶がありました。

主人と違って、私はビーコンシアターに行くのは初めてなのですが、 ホールの内部に入ってびっくり。ステージの両脇に金色の巨大な彫刻が立ち並び、 まるで、フランスのお城の内部のよう。

演奏の方は、とにかく、NY公演は25年ぶりというJacques Loussierの まったく衰えを見せない、というよりCDよりも素晴らしい演奏で観客は 総立ちで拍手でした。

また、Wendy Carlosは、昔は多重録音、最近ではコンピュータで曲を 演奏していたわけですが、彼女の初のコンサートでは コンピュータすらも使わず9人もの人数でシンセサイザーを生演奏という 形をとりました。でも、なぜか、この人は相当のお話し好きのようで、 1曲毎に相当長いシンセサイザーや調律の解説が付いて、 主人はともかく(小学生の時から彼女のレコードを聞いていたそう)、 私はこれにはちょっと退屈してしまったのでした。

Giuliani市長はこのイベントをアニュアルイベントとしていきたいと 述べていましたので、皆さんも来年ビーコンシアターでバッハはいかが。


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