つい最近まで雪が降っていたと思っていたら、アメリカはもうサマータイムが
始まりました。サマータイムは4月の始めから10月の終わりまで続きますので、
一年の半分以上はサマータイムということになります。梅雨のないNYでは確かに
冬と夏との間に2週間ほどの春と秋があるというのが実感ですし、もちろん、
家にいながら1時間の時差ぼけを克服しなければならないのでから、
これでいいのでしょうね。
さて、一年を通してNYCでは毎週のごとく何かのパレードがあります。
有名なものでは、10月のMacy'sの
Thanksgiving Dayのパレード(人形をかたどった巨大な風船が飛びます)、
3月のEasterのパレード(皆お花の帽子を被って歩きます)がありますが、
今年は6月14日(土)の夜にDisneyが
Electrical Paradeを5th Avenueで行うという大きな広告がNY Timesに出ていました.
どうやら42nd Streetで新しくオープンするミュージカルのプロモーションの様
ですが、その夜マンハッタンが大渋滞するのは間違いなし。
子供と同一視されることを嫌うアメリカ人は、日本人のように大人になっても
ディズニーが好きと言うことはありませんが、きっと自分の子供が見たいと
言うからという口実でいそいそと出かけることでしょう。
ところで、私は今アンティークの授業の宿題を山のようにかかえて、
本やコンピュータと格闘している毎日です。
でも、宿題が終わったら........?
これから予定されているPamela Harrimanのオークションや
ダイアナ妃のドレスオークションなどの予約したカタログが届くのを
今は楽しみにしています。
ミーハーな私は授業の終了後、早速博士の著書にサインをして頂きました (感激です)。これも私の貴重なお宝となることでしょう。
下の写真はハプスブルグ博士の授業で行った
A La Vieille Russie
の店の概観とショーウィンドウの展示です。
授業では、ファベルジェの作品をはじめ、18世紀のフランス製の
gold boxやsnuff box(かぎたばこ入れ)という高価な品を次々と手にとり、
本物とはどのようなものか、刻印されているメーカー名の判別方法などを
教えていただきました。
世が世なら皇帝になられるはずだったハプスブルク博士ですが、 本当に楽しそうに私達といっしょになってルーペを手にして下さいました。
先週はクリスティーズ の役員室で朝食をいただき、 今展示中の20世紀アメリカアートについて 説明を受けました。ちょうど当日はあの"Magnificent Jewerly" のオークションが行われており、クラスのなかには授業を 欠席して!そちらへ参加されたマダムもいらっしゃいました。
これまで訪れたその他のギャラリーは、
パーク・アベニューの角にあり17世紀頃の中国輸出陶器がメイン。
アメリカ家具の世界では大変有名で権威のあるところ。 前回アメリカ家具のコーナーでご紹介した推薦本の著者であり こちらの2代目 Albert Sack氏御自身が説明をしてくださいました。 お話を聞けるだけでも光栄なのに、Sack氏は、本物をじっくりと 見ることの大切さを強調され、ご高齢にもかかわらず、 引き出しを取り出したり、いすを持ち上げたり熱心に説明して下さいました。
NYで最も古くからあるお店。英国のアンティークシルバーが専門で、 映画"Age of Innocence"のセットを担当したそうです。
Broadway+74th Stにあるビーコンシアターは、ポップ・ロック・フュージョン系の 有名ミュージャンの演奏が良くあるところです。 先日ここで行われたバッハ(英語ではバークと発音)のイベント "Bach at the Becon"に行ってきました。バッハは、クラシックのみならず ジャズや現代音楽の世界でも好んで演奏されますが、このイベントは カリフォルニアを代表するワイナリー Robert Mondavi Winary が主催で、私達の行った初日には、クラシックからAnthony Newman、 ジャズから"Play Bach"のJacques Loussier、 そして現代音楽から"Switched on Bach"の Wendy Carlosが 出演と豪華なキャストです。 しかも、オープニングにはGiuliani市長の挨拶がありました。
主人と違って、私はビーコンシアターに行くのは初めてなのですが、 ホールの内部に入ってびっくり。ステージの両脇に金色の巨大な彫刻が立ち並び、 まるで、フランスのお城の内部のよう。
演奏の方は、とにかく、NY公演は25年ぶりというJacques Loussierの まったく衰えを見せない、というよりCDよりも素晴らしい演奏で観客は 総立ちで拍手でした。
また、Wendy Carlosは、昔は多重録音、最近ではコンピュータで曲を 演奏していたわけですが、彼女の初のコンサートでは コンピュータすらも使わず9人もの人数でシンセサイザーを生演奏という 形をとりました。でも、なぜか、この人は相当のお話し好きのようで、 1曲毎に相当長いシンセサイザーや調律の解説が付いて、 主人はともかく(小学生の時から彼女のレコードを聞いていたそう)、 私はこれにはちょっと退屈してしまったのでした。
Giuliani市長はこのイベントをアニュアルイベントとしていきたいと 述べていましたので、皆さんも来年ビーコンシアターでバッハはいかが。
ハドソン川の上流の辺りには、昔の大富豪の豪邸が博物館として
残っています。私達もその幾つかは行きましたが、マンハッタンとまったく
違う優雅な時を過ごすことができます。一番有名なのは、Rockfellerの邸宅ですが、
ここは人気が高く予めチケットを手に入れといた方がよさそうです。
マンハッタンからは私がいつも使っているNY Waterwayの
フェリーの
乗り場からも観光船
が出ていますので、これでハドソン川を上っていくのが
楽しいかもしれません。