みなさま、いかがお過ごしですか?
こちらは夏休みに入り、私のアンティークの勉強も
NYUのクラスは秋までお休みです。
さてNYは暑い夏が続く中、私が心待ちに
していたあのダイアナ妃のドレスオークションが
6月25日に行われました。
そしてダイアナ妃の次に今後話題のオークションといえば、9月11日〜19日にサザビーズNYで行われる"The Duke & Duchess of Windsor"オークションですね。エドワード王とシンプソン夫人の世紀の恋、そしてそのおふたりの素晴らしいといわれるコレクション、これはぜひぜひ私も行ってみたいと思っています。
今月号、まずはそのエレガントなダイアナ妃のオークションのお話を。
そして7月4日のアメリカ独立記念日を祝して
私がアメリカ人マダム達のアートツアーに参加して訪れた
アメリカの19世紀を学ぶことが
できる博物館などをご紹介しますね。
日本でも話題となったダイアナ妃のドレスオークション、 ドレスをご覧になりましたか? 私は当日のオークションには参加しませんでしたが、 オークション前日の展示会へ ダイアナ妃のドレスをひとめ見ようと クリスティーズへ出かけました。 ご存知かもしれませんが、通常のオークションの場合 オークション前の展示会は誰でも無料で見学できます。 ですから多くの人が本物に触れるよい機会として 利用しているようです。 ただし今回のダイアナ妃をはじめ、あの有名な ジャクリーン・ケネディー・オナシスなどのオークションでは カタログを購入した人のみ入場できます。 またこのカタログも通常のものよりやや割高です。 さて私はカタログをずいぶん前に予約しており カタログが届いてからは楽しく眺めていました。
さて、クリスティーズで 実際にドレスを目の前でみると どれもそのウエストサイズの小さいことに 驚きました。話によればここに出ていたドレスは 彼女が拒食症に苦しんでいたころのもので アメリカサイズ6号(日本の9号?)ということです。 そして、カタログにはダイアナ妃がそれぞれのドレスを 実際に着ている写真が載っていて、どれも 素晴らしくエレガントでゴージャスに見えるのですが、 実際にドレスだけを見ると、 美しくはあるのですが、なんとも普通に見えて、 彼女が着ている写真のような華やかな輝きはないのです。 これはやはりダイアナ妃がいかにドレスを 着こなしていたかということ、 そしてそのドレスをひきたてるような すばらしいジュエリーがあったのですよね。
ドレスは最低落札額が2万ドル強といずれも 高額で競り落とされました。 今回は着こなしやスタイル、そして なにか輝きをもった女性は素敵だなと つくづく感じました。
ダイアナ妃の悲報が8月30日夜アメリカでも報じられました。 ここに謹んでお悔やみ申し上げます。
これまでお話してきましたように私は 西洋アンティークが大好きで現在マンハッタンにある NYU(ニューヨーク大学) で鑑定講座をとっています。 このクラスにはアンティークディーラーの方々や コレクションをなさっているマダム達でいっぱいです。 しかし、このクラスに来られている方だけではなく、 私の住むニュージャージー州にも美術愛好マダムはたくさんいらっしゃいます。 私は今回、友人のスペイン人マダム(以前 カジノパーティー編で 登場した方です)に連れられて、ニュージャージーマダム主催の アートサークルツアーに初参加することになりました。 主催者はバーバラさんという美術史の博士号を持っているマダムです。 日焼けした肌にブロンドの髪がいかにも貫禄です。 彼女はこのアートサークルを長年企画運営しるそうです。 季節の初めに送られてくるスケジュールには、 1日ツアーがシーズンに約15回、それぞれ訪れる歴史的名所や 美術館がリストアップされています。このツアーの魅力は 個人では入ることのできない所まで 見せてもらうことができることでしょうか。 またランチは、古いInnやTavernで、時には邸宅内を 借り切って当時の雰囲気で、、など楽しい企画盛りだくさんです。 参加者はややご年配のマダム中心ですが、皆さんとても やさしい方たちです。
6月マサチューセッツ州にあるアメリカ19世紀の生活を 再現しているオールド・スターブリッジ・ビレッジへ行きました。 まず集合場所へ行き、そこで大型バスに乗り込み出発です。 朝早いこともあり、バスの中ではコーヒーとドーナツをいただきながら 19世紀アメリカの歴史の説明や当時のアーティストの 話などを聞きながら3時間弱で到着です。 そこには1830年代当時の生活がそのままあるのです。 教会に鍛冶屋、パン屋、水車小屋などの中では 当時の衣装を身につけていろいろ説明をしてくれます。
いっしょに行ったスペイン人とドイツ人のマダムは 少々年配ということもあってか、”私の子供のころは ヨーロッパのいなかもこんな感じだったのよ.”と 懐かしそうに話してくれました。 敷地を一周するには2時間たっぷりかかりますが お子様のいらっしゃる方には特にお勧めです。 帰りのバスでは、ワインとチーズで ゆっくりと1日を終えました。
さて同じ19世紀でもオールド・スターブリッジが 庶民の生活であるとすれば、バンダービルト邸は 当時の裕福な生活を垣間みることができます。 バンダービルト家は船、鉄道で成功、 その鉄道の拠点となっていたのは、NYCのグランドセントラル・ターミナル。 グランドセントラルの西側は"Vanderbilt Ave"となっていますよね。 当時、5番街にはバンダービルト一族のお屋敷が軒を連ねていたそうです。
ここハイドパークにあるバンダービルト邸はFrederick W. Vanderbiltの カントリーハウスの一つとして1895年に購入されたものです。 春と秋に数週間、時々冬の週末をここで過ごしたということです。 (夏はやはりニューポートの邸宅で。) 建物はMckim, Mead and Whiteのデザイン、 内装はルネッサンス調、ロココ調など 美しいもので、アメリカ19世紀末の "Gilded Age"に繰り広げられた 華やかな生活が目に浮かぶようです。
でも私は発見したのです。すぐ近くのデパート、 サックス・フィフス・アヴェニューで買う方が 安くなるって。。。 ここでも靴売り場ではフェラガモセールをしているのですが、 すでに安くなっている値段からさらに25%引きになります。 するとこちらの方が少し安くなるんです。 もちろんすべての商品があるわけではないのですが 同じ物を買うのであれば、、、その判断はあなたにおまかせ!
マダムのLunch情報
今週の"New York"マガジンによると、あの "Aureole "のシェフが お手頃なランチスポットをオープンしたそうです。 高級カフェテリアといった感じだそうで、 味はAureole、お値段はぐっとお気軽な10ドル強、 でも内装はミラノのデザイナーによるおしゃれな モダンだそうです。場所は、デパート・ブルーミングデールのすぐそばなので ぜひお買い物の後のランチにいかがでしょうか? 私もさっそくトライしたいとおもっています。
さて、もし予算が40ドル程度あるのであればやはり優雅に "Aureole"の方でランチいいですよね。 先日私の友人とこちらでランチしたら 入口入ってすぐのバーカウンターで トレードマークのお帽子を被られた フォクシー・デザイナーの前田義子さんが ランチされていました。 そして、美味しいランチを終えて出てくると バーバラ・ウォルターズ女史(Barbara Walters)がいらっしゃいました。 やはりここはNY!なんですね。