Madam's lounge

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No.8[1997/06/16版]

こんにちは 前回から1ヶ月以上更新が遅れてしまいましたが、皆さんお元気ですか? 今の季節は日本は梅雨で蒸し暑いことと思います。NYも華氏90度以上 (摂氏30度以上)の日が多くなりました。

なかはガラガラ... さて、以前私達がワインセラーの購入を検討している話をしましたが、 近所のワイン屋さんでカタログを見て相談しながら検討し、意を決してMarvel社の The Wine Grotto を注文しました。でも、実物が届いてその大きさにびっくり! 写真ではホテルのミニバー程度にみえるのですが、私達の想像を超えた 大きさだったのです。カタログ上の数値を確かめなかった私達が悪いのですが、 返品するのも大変なので、なんとか家の中での設置場所を確保して 使うことにしました。 ボトルを互い違いに入れて最大50本が入るそうで、さすがに手持ちのワインを 空き瓶まで全て入れても、なかは寂しい感じを否めません。次の問題は50本ものワインをどうやって集めるかです。これは、やっぱりナパバレーでも行きましょう ということで、今月はNapa特別編です。もちろん、NYの話題もありますので、今月号も最後まで お楽しみ下さい!


Napa Valleyのワイナリー訪問


カリフォルニアで一番有名なワインの生産地 Napa Valley。 レンタカーでNapaに着いて、まず観光案内所に入ってみたら、 案内所の中に早速ワインの試飲コーナーがありました。 ここで$3の観光地図を買い、ワイナリーの位置を確かめてさあ出発です。 もし、一つしか訪れないのなら Beaulieu Vineyard(BV) が無料で見学も試飲も出来てお勧めなのですが、私達は以前訪れたことがあるので、 今回はDomaine Chandon, Robert Mondavi Winery, Beringer Vineyardsの3つに トライです。
案内所の試飲コーナー

  1. Domaine Chandon :ホームページ上でシャンパンがはじけます

    Domaine Chandonはフランスのシャンパン会社 Moet & Chandonのカリフォルニア ワイナリーですが、親会社は
    LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン) といって Moet & Chandon以外にも Veuve Qlicquot、 Pommeryといったシャンペン会社だけでなく、ブランデーのHennessy、 さらにファッションの Louis Vuitton、 Christian Dior, Christian Lacroix, Givenchy, Kenzo, 香水のGuerlainまで 傘下にもっているそうです。

    Domain Chandonでは、フランスのワイナリーと まったく同じ方法でシャンパンを作っていますが、 フランスの法律に敬意を表して、Sparkling Wineと称しています。(日本と同様、 アメリカ国内でもアメリカ製発泡性ワインをChampagneとして売っても 法律上の問題はありません。)

    Domain Chandonの入口
    ここは珍しくワイナリー内の撮影が自由です。巨大な醗酵タンク、発泡性ワイン 特有の第2次醗酵のための貯蔵室、動瓶(Remuage)の機械、 口抜き(Degorgeuse)及び瓶詰めの機械を見学できます。
    ずらっと並んだ巨大なステンレス製タンク 薄暗い貯蔵室の中での説明 瓶詰めの機械。この時は動いていませんでした。

    さて、Domain ChandonにはNapaでもベストと言われるフレンチレストランが あります。 値段が比較的お手頃でしたので、私達もテラス席で庭を見ながらのランチを シャンパンを飲みながら優雅に過ごすことができました。

    Domain Chandonのレストラン シャンパンと料理。おいしそうでしょう。

  2. Robert Mondavi Winary

    いろいろな文化活動も行っている Robert Mondavi Winary ですが、実際に訪れてみるとスパニッシュな雰囲気がとても素敵です。 自慢の最新設備の見学はちょっとパスさせて頂いて、新作のイタリア風ワインの 試飲をしました。試飲は有料ですが、使ったグラスを持ち帰ってよいとのこと。 お土産にぴったりです。

    Robert Mondavi Wineryの入口

  3. Beringer Vineyards

    Wine Spectator誌で見事昨年度の Wine of the Yearに選ばれたワイン(Beringer Chardonnay Napa Vally Private Reserve 1994) を作ったワイナリーです。無料で試飲できるコーナーもありますが、やはり Wine of the Yearを飲んでみたいもの。ラベルにある建物の二階に行き、有料の 試飲室に行きました。でも、予想通りWine of the Yearは全て売り切れ。 今回は違う年度をトライしました。またどこかで飲んでみたいと思っています。

    Beringerのラベルにある建物 これがWine of the Year


NYUアンティーク講座(サマーコース)

今回は新しく絵画に挑戦です。アンティークの世界では 18世紀は重要なので、これまでで少しはわかってきた調度品だけでなく、 絵画も学んでみようと、このコースをとりました。 先生はフリックコレクションメトロポリタン美術館で 働いているだけあってさすがです。今、日本でもルーブル展があって ポンパドール婦人の肖像画など皆さんもおなじみだと思います。 夏のコースは比較的人数も少なく、のんびりと絵画を楽しめます。

さて絵画とともに、新しい分野としてジュエリーの歴史も 学んでみることにしました。先生は、以前ご紹介したTV番組 アンティーク・ロードショー にもよくでていらしゃる方で 番組の裏話などもきけて、倍楽しめます。なんと先生は以前は オペラ歌手をめざされていたそうで、授業もなんだかドラマチックですよ。 さて、先生からの情報ですと、来年の2月からNYCの Cooper-Hewitt Museumで、 アメリカのアール・ヌーボー・ジュエリー展が 開催されるそうです。ここには、約250点ものジュエリーが 勢揃いするようで、必見とのことです。アール・ヌーボーの発展には 一役かった日本の芸術、もしこの時期NYへこられたらぜひ見に行かれては いかがでしょうか?


今月のリンク

NYのジャズスポットといえば、ビレッジと思われる方も多いかと思いますが、 最近の私達のお気に入りは、 リンカーンセンター のすぐそばにあるイリディアム(Iridium)です。ここでは、今週出演している Abbey Lincolnを はじめ、あのエレクトリックギターの発明者 Les Paul などレジェンダリーなアーティストの演奏を落ち着いて聞くことが できおすすめです。これまで Marcus Roberts の他、Jimmy McGriffなど CDでしか聞けなかった演奏を楽しめました。 ここの1階は、Merlotという名のワインレストランとなっていますので、 食事もおいしいですよ。スケジュールをチェックして、一度トライされては いかがでしょうか?


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