皆様いかがお過ごしでしょうか?
NYもすっかり秋、日々紅葉も深まって参りました。
日によってはずいぶん気温も下がって来て、冬の足音が聞こえてきそうです。
やっぱり秋は勉強の季節でしょうかしら、
というわけでNYU のアンティーク
講座の解説と、ケーブルTVで学ぶ(日本の方はHPで)文化の秋を
お楽しみ下さい。Kykuitのロックフェラー邸とNew Orleansの訪問記事も
忘れずに。
今学期は9月24日から始まり、 私は4クラスとることにしました。これらのクラスにパスすると、 いよいよ、このプログラムのCertificateが もらえるようなので、今学期もはりきってクラスへ。
これは西洋家具を中心にルネッサンス以降のDecorative Artsの 歴史を学びます。 よく、”クイーンアンスタイル””チッペンデール様式” ”ロココ””フェデラルスタイル”などの用語を耳にしますよね。 ではいったいこれらのスタイルはどういうものなのかを、 歴史順に追っていくわけです。 椅子の足の形の変化、使われるモチーフの変化、マテリアルなど 目で見て覚えるわけです。
さて、こちらは同じ日の午後にあるのですが、 午前中に家具や調度品の歴史を追った後は、 午後、それらの家具がどのような内装(インテリア)と 建物内に置かれ使用されていたのかを また歴史順に学びます。 ですから、午前と午後でインテリアと家具についての 歴史がセットとなって学べるわけです。
どちらも宿題として、各時代を象徴するインテリアや 家具などの写真をそろえ、各自1冊の歴史の本を 作ることになっています。 オークションカタログの古いものや、各種の雑誌、 本を必死に探す資料集めにまず追われています。
さて、西洋の東洋趣味は17世紀に東洋との貿易が 始まり、異国の文化にこころをうばわれた西洋人が 持ち帰り、自国でまねてつくったり、または 中国に作らせて、”Export(輸出)”させていました。 クラスには自宅のインテリアがすべてシノワズリー という方が2人もいらっしゃいます。
10月に予定されています。 前回パールの鑑定を取ったのですが、 さてダイアモンドはどうでしょうか?
その他、調理用品やギフトショップもあるので、
ホームインテリアからガーデニングなど を1日中取り上げているチャンネルです。 特にお気に入りは、 At the Auction という実際のオークション中継番組。 番組の間に行われる解説もとても役立ちます。 Collectibles Treasures はcollectiblesとよばれる人形やこもの類の コレクション方法などを紹介しているものです。
かねてから行きたかったロックフェラー邸に訪れることがやっとできました。
ここは予約が必要でしたので、なかなか行く機会がなかったからです。
NYCから車で40分ほどハドソン川沿いのKykuit(カイカットと発音)という
場所にありますが、そこには駐車場はなく、指定された時間に
Phillpsburg Manorという別の邸宅の場所からバスに乗らなくてはなりません。
バスは細い道を10分ほど通った後、まるでゴルフ場のように広大な(実際に
ゴルフコースがあるのですが)庭園に入り、最後に御屋敷の前に到着しました。
この建物は最初に財を築いたJDRことJohn D. Rockfellerによって建てられましたが、
モダンアート愛好家である孫のNelson A. Rockfellerによりモダンアートの
オブジェクトが邸宅の内外に数多く飾られています。
(写真はこちらをご覧ください)
建物は前にご紹介したVanderbuilt邸ほど 大きくはありませんが、 細部の装飾ははるかに凝ったものを感じます。 ただ、モダンアートとシノワズリの 影響が強く、ちょっと私の期待とは違っていました。
バルコニーから眺めるハドソン渓谷の眺めは綺麗ですが、Rockfeller家はこの眺めが 永遠に楽しめるようにとバルコニーから見える渓谷の土地を全て購入したそうです。 ずいぶん遠くの方まで見えたのですが。。。。
少し前のことになりますが、 ルイジアナ州のニューオーリンズを 訪れる機会がありました。ニューオーリンズと言えば、やはりジャズの街と 印象が強いのですが、その昔はフランス領だった歴史もあり、アンティークが 多くあるところということでしたので、期待を膨らませて行きました。
2泊だけの予定でしたので、ニューオリンズの観光の中心となる フレンチクォーターの中にあるエレガントなホテルOmni Royal Orleans (左の写真)に今回は泊まることにしました。 大理石、金色のブラス、クリスタルのシャンデリア で装飾されたロビーがとても印象的です。
さて、とりあえずは私達はAntique Magazine誌の8月号に紹介されていた The Gallier House Museum(右の写真)を始め、いろいろな博物館を訪れる ことにしました。 このGalier邸は1857年に建てられたもので、内部はその当時のままに再現されて いることだったのですが、なんと夏の間は蚊の落とし物(dropping)からの被害 を防ぐという理由で、1階のほとんどのオブジェクトは半透明の白い布で 覆われており、内部が良く見えません。これにはちょっとがっかりです。 でも、もちろんNYの超豪華な御屋敷と比べることはできませんが、 南国らしい雰囲気のある建物です。場所柄、粗末な召し使い部屋 (これでも良い方の待遇だったのでしょうけど)もついており、 贅沢な暮らしを支えていた人々のことにまで思いが馳せられてしまいます。
さて、ジャズを聞くなら、何が何でもまずはPresavation Hallに行かなくては ならないのだそうです。ここは昼間はただの廃屋にしか見えませんが、 夕方になれば多くの人が並び始めます。 ここで演奏されるのは何の虚飾のない本来の姿でのジャズであり、 私達は小屋の中で床に座りこみながら彼らの音楽を十分堪能しました。
フレンチクォーターの最も中心となる通り、Bourbon Streetでは夜明けまで 人通りが絶えることがありません。リズム&ブルース、モダンなどいろいろな 種類のジャズクラブやバー、そして怪しげな店などが立ち並びますが、 普通の観光客でも十分楽しめます。(さすがに子供には無理ですが) 私達も何軒かのジャズクラブでR&Bを楽しみ、バーでオイスターを食べて 夜を過ごしました。